西森博之




今日から俺は!! (全38巻) ☆☆☆★★


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サンデーのヤンキー漫画とは珍しい。と思って前々から読みたいと思いつつもなかなか
手が出なかったものだが、大人買いして読破した。うーん、さすが38巻という長期連載
に及んだだけあって、「喧嘩もの」が抱えるインフレの恐怖を上手くかわしている。と
いうかこの漫画、果たして「喧嘩」がメインなのか、「ギャグ」がメインなのか、読ん
いるうちにわからなくなってくる。絵はなんとなくサンデーらしく、ギャグ漫画と言わ
れた方が納得しそうな感じだ。でも、喧嘩ものとして読んで物足りないわけでもない。
きちんとキャラも立ってるし、王道も貫いてる。しかし、個人的に一番気になったのが
「日常性」。これだけを楽しみにしているわけじゃないんだけど、なんとなく毎週買っ
てる雑誌にこの漫画が載ってると安心するっていうアレ。悪く言っちゃうと「惰性」。
いや、悪く言う必要はないんだけどね。いい意味で言ってんのよ、いい意味で。で、こ
の日常性がどこからきてんのかなーと思うとやっぱりギャグの部分なんじゃないかと思
う。なんか安心する感じ。きっと長期連載に向いてる人なんだろうな。特に後半、20巻
超えたあたりからすごくギャグが面白くなった。特に表情の書き方。間の取り方とか意
外性で勝負する昨今のギャグマンガには見られなくなった技術だ。ちなみにこの技術で
ギャグを飛ばしまくってたのがテンテンくんの小栗とかマキバオーのつの丸とか。とて
も勉強になる。あと舞台が千葉ってのも個人的に好きだった。しかしムチャばっかりの
外道とツンツンの根性系っていう設定はモロに梅沢春人の『BOY』に受け継がれてないか?
なんというマイナーチェンジ。梅沢はコレを愛読してたんだろうか。背中からバットと
か、今思い出すとここから来てたのかーとか思ったりするが、ここまで似てると当時叩
かれたりしてなかったのかと心配になったりしちゃうな。あと『ろくでなし』といいこ
の作品といい、校正した不良の仕事が「出店のタコ焼き屋」になるのは何故だろう。誰
か元ネタあるなら教えてくれ。