暑いです。こんにちは。笠です。
そして忙しいです。いや、実家に帰ってたときは暇だったんですが、実家のPCがもうダメだったんで、更新も
ままならない感じでした。やることがなくてずっと漫画読んでました。早くレビューに上げたいです。
さて、今月も旅行やら同窓会やら夏コミやらで忙しいわ金がかかるわでもうやばいです。祭り行きたいです。
特集は先月に引き続きレポートうpです!手抜きじゃないですよ。これ書くのに結構苦労したし。いや、読ん
でみると全然大したこと書いてないんだけど。ちゃんとデータ取ってないからなぁ。まぁ仕方ない。
これは「文学講義 マンガ/アニメ表現論1」に提出したもんですが、実はもう一本レポートが残ってたりし
ます。それは来月うpすることになるのか、なんかヤバくなった時のうp用に切り札として取っておくか。
だんだんここに何書けばいいのかわからんようになってきた笠でありました。
週間少年ジャンプに於ける格闘漫画の変遷
私が生まれた時から、世の男子達の間では漫画といえば「週間少年ジャンプ」というのは常識中の常識であった。
そして私がジャンプを読み始めた頃、つまり90年代後半になる、この時ジャンプは第四期と言われる黄金時代の
黎明期であった。より正確に言えば、『ドラゴンボール』『スラムダンク』が終了し、『ワンピース』『ハンター
×ハンター』の連載開始から看板漫画となるまでの基盤となる時期だったと言えるだろう。そして私が小学校高
学年から中学校卒業に至るまでの数年間、ジャンプは最高に面白かった。しかし現在、ジャンプの部数は減り続
け、「月刊ジャンプ」は廃刊の憂き目を見るハメになってしまった。1995年、週間少年ジャンプは歴代最高の653
万部という数字を叩き出した。それが2006年の時点で281万部にまで減少している。他誌の少年漫画雑誌も同様に
部数を減らし続けている。これは勿論人気漫画の不在という内的要因以外にも家庭用ゲームやインターネットな
どの他メディアの普及といった外的要因も大きく影響している。その為、漫画誌そのものの衰退を論ずるとマー
ケティングや経済といった分野に傾倒してしまうだろう。そこで私は上記の現象を前提にジャンプ掲載漫画の傾
向の変化に焦点を当てていきたいと思う。そしてその中でも、古くからジャンプ誌上に君臨し続けていた「格闘
漫画」というジャンルの衰退、あるいは淘汰とも言えるほどの減少傾向に注目した。
1.「格闘漫画」の定義
そもそも「格闘漫画」の定義とは何か。Wikipediaには
>バトル漫画の一種で、超能力は用いずに闘う漫画。
とある。また「超能力バトル漫画」の定義については、
>能力バトル漫画では、登場人物の大半がそれぞれ徒手格闘や武術・武器術以外の超能力(以下、能力)を持ち併
せていたり、特殊な力を持った武器・道具を所有したりしている。どのような能力なのかが明文化されていたり、
能力を使用する際に一定の制約があることが多い。(例:一度相手に触れる必要がある。視認していなければ発動
できない、非生物には効果がない等々)一般的に能力が強力であるほど制約も厳しくなる傾向がある。
能力者同士の戦いでは能力の相性、応用力など勝敗が左右される。そのためAには強いがBには弱いなど絶対的な強
者が存在しづらくなっている。
それまでバトル漫画ではストーリーが進むほどに敵が強くなっていくインフレが多く、矛盾も多かった。例えば敵
に四天王が出てきたときに一人目と四人目で強さが違いすぎて(インフレが進みすぎて)とても同格には見えない。
最終奥義のさらに上の奥義が出てくる。など。それに対する新しいバトルとして能力バトルが生まれた。
という文がある。実はこれらの分野は近年急速に発達したものであり、まだ十分に研究がされていないということ
もあって定義に曖昧なところがある。『ドラゴンボール』を超能力バトルとするかしないかというところに一つの
論調の境界線が出来ているようだ。この観点についても自分なりに思案を巡らせてみた。結論から言うと、『ドラ
ゴンボール』は「超能力バトル」の定義には当て嵌まらないと私は考える。この作品が超能力バトルではないかと
議論される根拠の大部分は、作中に登場する「気」の概念によるところが大きい。しかし、この作中で描かれてい
る「気」というものは『HUNTER×HUNTER』の「念」や『ONE PIECE』の「悪魔の実」のように個体差を持ったもので
なく、単なる「戦闘力のモノサシ」であったり「具現化したエネルギー体」でしかない。つまり、『ドラゴンボール』
内の世界にあっては特殊な能力たりえないのである。しかし、「潜在的エネルギーの具象化」と「具象化したエネ
ルギーを放ち攻撃手段にする」という表現技法が後の「超能力バトル」という新ジャンルを確立していくにあたって
大きな役割を果たしたことはまちがいないだろう。そしてここで
格闘漫画=バトル漫画−超能力
という計算式が出来上がる。また、スポーツを扱った漫画の中でも格闘技を扱ったものは格闘漫画の中に分けられ
ることが多いが、ここも議論が分かれるところである。(例:『はじめの一歩』)
2.格闘漫画の昔と今
ジャンプの代表的格闘漫画といえば、何と言っても『北斗の拳』の名が挙がる。1983年から五年間に渡って連載
されたこの作品は、正に黄金時代の立役者といえる存在だった。先述の『ドラゴンボール』もまた言わずと知れ
たジャンプの巨星であるが、こちらも超能力漫画の草分けでもありながら、格闘漫画の確固たる地位を築く大黒
柱となった。しかし、実際に今と昔ではどれほど格闘漫画の需要に差があったのか、冒頭で紹介した通り誌上最
高の653万部を売り上げた1995年、いわゆる黄金時代のラインナップと、先ほど購入した2007年の30号とを比べて
みた。(表1、2参照)
こうして見比べてみると、いかに様相が変化しているかが分かりやすい。見ての通りである。現在、ジャンプ誌
上に格闘漫画と呼べる漫画は存在しない。反面、超能力を駆使してバトルするといった内容の漫画は実に多く、
その上巻頭を始めとして掲載順の前半にズラリ。実質的にジャンプの看板漫画はこの手のジャンルで占められて
いると言っていいだろう。しかし、表面上の数からすると大きな差が出ているものの、実は1995年のこの頃、す
でに「超能力バトル」というジャンルは開花の片鱗を見せている。この頃の代表作である『るろうに剣心』は時
代物という設定や美少年性など、副次的要素が人気を獲得したという印象が強かったし、一時代を築いた『ろく
でなしBLUES』は既に下火であった。『陣内流柔術武闘伝 真島クンすっとばす!!』と『竜童のシグ』は長期連
載化には至らず力不足。『BOY』は惰性で続いたものの大きな人気の獲得には至らなかった。いずれも『北斗
の拳』『ドラゴンボール』の後継となり得る格闘漫画ではなかったのである。対して、『ジョジョの奇妙な冒険』
はまさに「超能力バトル」の生みの親と言っても過言ではないし、『忍空』もまた大きな人気を得たまま作者の
都合で連載を終えた。
3.現実世界の格闘技とのリンク
1980年代以前、日本での格闘技と言えばプロレスかボクシング、あるいは国技である相撲が主であった。もちろ
ん競技としての柔道、空手などは盛んであったが、テレビ放送などで特に人気を博したのは上記の三種目が圧倒
的だろう。もちろんこの頃から格闘漫画、及び格闘技を題材とした漫画は多く、『タイガーマスク』『あしたの
ジョー』『柔道一直線』『空手バカ一代』など、当時人気を博した格闘漫画は枚挙にいとまがない。
1993年第一回K−1グランプリ開催。1997年総合格闘技団体「PRIDE」旗揚げ。この頃から始まった総合格
闘技ブームは第二次格闘技ブームと評され、下火になったプロレスやボクシングに取ってかわったかたちで絶大
な人気を得た。この頃がちょうどジャンプの黄金時代と重なるのだが、ジャンプ誌内の格闘漫画ブームとは重な
ってはいないようだ。しかし、他誌では『となりの格闘王』がチャンピオンで連載されるなど、漫画界自体との
リークがなかったわけではない。
2007年現在、第二次格闘技ブームも過ぎ去って、格闘技興行は下火の様子を見せている。しかしこれが現在のジャ
ンプ誌上における格闘漫画の不在と関係しているかどうかは定かではない。
4.結論
過去から現在に至るまでに、ジャンプ誌上において格闘漫画が減少していった原因、そしてそのことが示すこと
は一体何か。ひとつは、『ジョジョの奇妙な冒険』に始まり、『幽々白書』が確立した「超能力バトル」と呼ば
れる、既存の格闘要素に心理戦を加えたバトル形式という新たなジャンルが圧倒的な人気を得たことがあるだろ
う。このジャンルは現在までに様々な進化と分化を遂げ、いまやジャンプの最も中核の部分を支えるまでに至っ
た。もうひとつ、最近、90年代に人気を得た漫画家の作品が、同じ集英社系列のヤング誌などに移動されるとい
う事態がたびたび見られる(例:『べしゃり暮らし』『スティール・ボール・ラン』)。これは読者の入れ替え
によって、旧来の漫画家は対象年齢層の高い雑誌に動いていると言うことなのだろう。つまりこの新たな読者層
の中で、純粋な格闘漫画の需要がないということなのかもしれない。この読者層の変化とは、特に女性読者の増
加、それが無視できないところまで来てしまった結果なのではないかとも推測される。現実の格闘技界との繋が
りがあるのではないかとも思ったが、それよりも誌風によるところが大きいようだ。
いずれにせよ、格闘漫画というジャンルはジャンプという媒体の中で「超能力バトル」という独自の進化を遂げ
たのだろう。つまり、減少というよりも変化していたということだ。しかし、本質的な意味での格闘要素が少な
くなったことに変わりはない。
この先、「超能力バトル」というジャンルが行き着くところまで行き着いてしまったとき、ジャンプという雑誌
がどう動いていくのか興味深い。原点に回帰するのか、あるいはさらなる変化を繰り返していくのか…。順風満
帆とは言えない少年漫画業界だが、いつか653万部の記録を更新する日が来て欲しいものだ。
1995年30号
(掲載順)
人形草紙 あやつり左近
陣内流柔術武闘伝 真島クンすっとばす!! ☆格闘漫画
とっても!ラッキーマン
SLAM DANK
BOY ☆格闘漫画
るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 ☆格闘漫画
NINKU 忍空 ★超能力バトル
ジョジョの奇妙な冒険 ★超能力バトル
こちら葛飾区亀有公園前派出所
地獄先生ぬ〜べ〜
ろくでなしBLUES ☆格闘漫画
みどりのマキバオー
猛き龍星
密リターンズ!
竜童のシグ ☆格闘漫画
キャプテン翼 ワールドユース編
DRAGON QUEST ダイの大冒険
ボンボン坂高校演劇部
王様はロバ -はったり帝国の逆襲-
2007年30号
(掲載順)
REBORN! ★超能力バトル
ONE PIECE ★超能力バトル
BLEACH ★超能力バトル
銀魂
NARUTO ★超能力バトル
To LOVEる -とらぶる-
サムライうさぎ
アイシールド21
D.Gray-man ★超能力バトル
瞳のカブトパレス ★超能力バトル
テニスの王子様
こちら葛飾区亀有公園前派出所
バレーボール使い 郷田豪
魔人探偵脳噛ネウロ
P2!
ぼくのわたしの勇者学
エム×ゼロ
ムヒョとロージーの魔法律相談事務所
BLUE DRAGON ラルΩグラド
真説ボボボーボ・ボーボボ
ピューと吹く!ジャガー