武装錬金 (2003〜2006) ☆☆★★★
単行本 全10巻 
『るろうに剣心』で人気を博した和月伸宏待望の3作目。
単行本10巻で打ち切りという結果に終わったが、アニメ化も果たして一部では未だに人気が高い。
全2作よりさらに少年向けを意識したのか全体的に大味で、コメディ色が強くなっている。
個人的には期待値の高さもあって少し辛めの2つ星。
正直コメディパートは読んでてちょっとツライ。
もっと残念なのは、シリアスな場面にもちょいちょいギャグが入るので、
その度に主人公側の視点から読者の視点に一気に引き戻される。
正統派のバトルものとして読むには焼きまわし感が否めないし、
パロディとしても中途半端な印象を受けてしまった。
そもそも「錬金術」っていうテーマが他誌でやり尽くされてしまっているのに、なぜ敢えて選んだのだろう。
一方アメコミっぽい大味なバトル描写は磨きがかかっている。
構図も随所に工夫が凝らされており、おもちゃチックな武器や敵キャラもその手の人にはウケがいいかも。
心理戦はあまり得意ではないのか、あえてそうしているのかはわからないがかなり淡白。
主人公カズキのお約束的な成長の描き方には、「燃え」に対するこだわりを感じる。
正直今のジャンプではあまり漢臭くないスタイリッシュな作風が売れセンのようなので、
『ガンブレイズウェスト』以降デフォルメ色の強くなった和月絵自体が合わなかったのかも。
時代物→西部劇→現代劇と幅の広い作家さんなので、次回作で何をやるのか楽しみ。